柿しぶのお手入れ方法

自宅でもできる!
柿しぶ家具の補修・お手入れ方法をご紹介します。

メンテナンスについて

普段のメンテナンスは、乾いた布巾などで乾拭きしてください。

自然塗料のため、表面の塗膜は時間とともに薄くなっていき、汚れや傷がつきやすくなります。そのため、毎日触れるテーブル等は、毎月~3ヶ月に1回程度、それ以外のものは、3ヶ月~半年、または1年に1回程度を目安に、専用の柿しぶワックスでメンテナンスを行ってください。

メンテナンスは木の汚れや傷を取り除くだけでなく、木が乾燥して割れたり反ったりしないよう、定期的に油分を補給する目的でもあります。 メンテナンスを行うだけで、耐久性が伸びるだけでなく、風合いも家具に対する愛着も増します。

柿しぶの郷 専用お手入れキット

柿しぶの郷は、長くご愛用いただくため、未経験者の方でも簡単に扱える専用お手入れキットをご用意しております。柿しぶは、速乾性ではないため、取扱説明書に沿って作業していただければ簡単にメンテナンスできますので、安心してご使用いただけます。

専用お手入れキット内容

① 荒い紙ヤスリ(120番)
② 細かい紙ヤスリ(220番)
③ オリジナル柿しぶ塗料
④ 蜜蝋(表面仕上げ用)
⑤ きれいな布(柿しぶ塗布前処理 兼 蜜蝋塗布用 及び 仕上げ磨き用)
⑥ スポンジ(蜜蝋塗布用)
⑦ お試し板

▶ 専用キットご購入はコチラ

柿しぶの郷 専用お手入れキット取扱説明書

1日目

Step1 汚れや傷を削りとる
紙ヤスリ① 120番→② 220番の順に、汚れや傷が消えるまでしっかりと磨きます。

Step2 ゴミやホコリの除去
磨いた際に出たホコリなどを、乾いたきれいな布⑤で拭き取ります。

Step3 柿しぶ塗料をよく振って出す
オリジナル柿しぶ塗料③を、削った部分が水平であれば、直接数滴落とします。
直接塗布が難しい場合は、プラスチックかポリエチレンの容器に必要量を出します。

Step4 均一に塗る
塗料をハケ等(キットには付属しておりません)で塗ります。
きれいな布⑤を切り分けて塗布用に使用することもできます。
まんべんなく2~3回程度、塗り伸ばせば大丈夫です。

Step5 乾く前にすぐ拭く
塗布直後にきれいな布⑤で拭き取ります。
塗料は木に浸透していますので、しっかり拭き取っても大丈夫です。

Step6 一日程度自然乾燥
コーティングは完了していませんので、触れたり、濡らしたりしないようご注意ください。

2日目

Step7 乾燥確認
触って乾燥していることを確認し、再度、紙ヤスリ②で軽く磨いて毛羽立ちを取り除きます。

Step8 ゴミやホコリの除去
磨いた際に出たホコリなどを、乾いたきれいな布⑤で拭き取ります。

Step9 天然蜜蝋で仕上げる
スポンジ⑥に蜜蝋④を適量取り、木にしっかりと磨り込みます。
蜜蝋は、木の表面に呼吸性を妨げない程度の薄い膜を張って保護をし、木に上品なツヤを与えます。

Step10 1週間(小範囲であれば2~3日)程度自然乾燥
触れたり、濡らしたりしないようご注意ください。
乾燥確認後、毛羽立ちがあれば、再度、STEP7~9を行います。
数回繰り返すとさらに綺麗に仕上がります。
乾燥後は「柿しぶ」「天然蜜蝋」いずれも撥水性に優れていますので、濡れた布巾等で拭いても差し支えありません。

【重要】注意事項

  • 柿しぶ塗料③は、鉄と反応し変質しますので必ず鉄以外の容器をお使用ください。
  • 柿しぶ塗料③は、中の溶液が流動するまでよく振って混ぜてからご使用ください。
  • 柿しぶ塗料③と蜜蝋④は、毒性はありませんが飲んだり目に入らないようご注意ください。
  • 柿しぶの塗布に必要な「ハケ」「プラスチックかポリエチレンの容器」は、事前にご準備ください。
  • 柿しぶ塗料は肌に触れても無害ですが、手や床など汚れが気になる場合は、
  • 必要に応じて手袋や新聞紙などの敷物をご準備ください。